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日本相撲協会は24日、東京・両国国技館で臨時理事会を開き、横綱白鵬(25)の所属する宮城野部屋の師匠で、八百長の存在を知人女性に告白したなどと「週刊現代」に報じられた宮城野親方(41)=元十両金親(かねちか)=と、同部屋付きの熊ケ谷(くまがたに)親方(53)=元幕内竹葉山=の年寄名跡(親方株)を交換し、熊ケ谷親方が部屋の師匠になるように勧告した。宮城野親方を主任から平年寄とする1階級降格させる処分も決めた。宮城野親方は協会と争う姿勢を示した。
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八百長疑惑をめぐる報道が、現役横綱が所属する部屋に、師匠交代が勧告される異常事態に発展した。協会は宮城野親方を主任から平年寄に降格させ、熊ケ谷親方と年寄名跡を交換して師匠を交代するように勧告したのだ。協会がこうした勧告をするのは極めて異例の措置となる。
放駒理事長(元大関魁傑)は「(熊ケ谷親方は)白鵬を新弟子のころから、育てた経緯があるので問題はない。(宮城野親方には)もう一度、親方として勉強してもらいたい」と処分、勧告を説明した。
熊ケ谷親方は、元金親が先々代の宮城野親方(元小結広川=故人)の娘婿となり、平成16年8月に部屋を継承するまで、宮城野部屋の師匠として白鵬を指導。現在も横綱の指導には熊ケ谷親方が当たっている。
平成19年に掲載された記事によると、録音テープの存在を基にして週刊現代が当時の北の湖理事長(元横綱)が八百長を仕組んだかのように報じた。宮城野親方は9、17日の2度、協会の事情聴取を受けた際に「発言の内容はでたらめ」と弁明していた。
協会などが名誉毀損で週刊現代側を訴えた訴訟では、11月に協会側の勝訴が確定しているが、発言で協会の信用が傷ついたとして理事会は紛糾。一部の理事から引責による「解雇すべき」とする厳しい意見が出たという。ただ、協会の看板でもある横綱が所属する部屋などの事情を考慮。解雇などの厳罰は回避された。
だが、宮城野親方は勧告に従う明確な意思は示さなかった。今後、代理人を立て、協会による勧告の強制力などを中心に争う意向も伝えられる。放駒理事長は「協会で決めたこと。受け入れざるを得ないし、受け入れたと思う。(27日には名跡が)変わると思う」。設定された“タイムリミット”までに師匠交代が実行されなければ、司法の場での“ガチンコ勝負”となる可能性もある。
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「八百長を告白した」と週刊誌に報道された元金親の宮城野親方に対して、相撲協会は事実上、「師匠としての資質がない」との判断を下した。
協会は同親方の発言によって「八百長」が“事実”として報道され、協会が名誉毀損(きそん)で週刊誌側と裁判で争わざるを得なくなった点を重視。「協会に無用の風評被害を与えた」として、寄付行為で3番目に重い「降格」の処分を下し、さらに部屋付きの熊ケ谷親方と師匠を交代するよう勧告した。
今年5月に、「維持員席」と呼ばれる特別席を暴力団関係者に手配したことが明らかになった木瀬親方(元幕内肥後ノ海)の場合、2階級降格の上、部屋は北の湖部屋に吸収合併された。
宮城野、木瀬両親方の責任はどちらが重いかについては、さまざまな見方があるだろう。だが、処分については、部屋の存続に影響がない分、今回の方が軽いといえる。放駒理事長(元大関魁傑)は否定したが、白鵬の所属部屋であることが判断に影響したのは間違いないだろう。
木瀬親方は理事会直後に「処分は甘んじて受ける」と明言したが、宮城野親方はこの日、考えを口にしないまま、理事会後の評議員会を欠席した。名跡交換の手続きもなされなかった。
そもそも名跡交換を協会が強要はできず、だから「勧告」なのだが、宮城野親方が受け入れなければ問題は尾を引く。放駒理事長は「反省すると言っていたし、受け入れたと思っている。週明けには(名跡交換の)手続きも行われるのではないか」としたが、事態は波乱含みである。(只木信昭)
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